松屋フーズホールディングスは2025年12月、つけ麺「六厘舎」などを展開する松富士を約91億円で買収し、2026年1月に完全子会社化する予定です。
🏢 買収の概要
- 買収対象:株式会社松富士(東京都千代田区)
- 展開ブランド:「六厘舎」「舎鈴」などラーメン・つけ麺業態9ブランド、約120店舗
- 買収額:91億円
- 契約日:2025年12月15日
- 株式譲渡実行日:2026年1月5日予定
📈 背景と目的
- 松屋フーズHDは牛丼「松屋」、とんかつ「松のや」に続く第3の柱として麺類事業を強化する戦略を掲げています。
- 松富士はセントラルキッチンを持ち、安定した品質供給体制を構築しており、松屋HDにとって大きな魅力。
- 外食市場の不確実性(原材料高、人件費増、為替変動)に対応するため、マルチブランド戦略と収益構造の高度化を目指しています。
💡 シナジー効果
- 店舗拡大:松屋HDが既に展開していたラーメン業態「松太郎」などと組み合わせ、規模を一気に拡大。
- 商品開発:松富士のブランド力と松屋HDの運営ノウハウを融合し、商品開発や店舗オペレーションの効率化を狙う。
- 業績面:松富士は2025年6月期に売上高約100億円、最終利益約1.6億円を計上しており、堅調な成長を続けています。
🔑 まとめ
松屋フーズHDによる松富士(六厘舎)の買収は、牛丼・とんかつに次ぐ「ラーメン事業の柱」を築く大型M&Aです。ブランド力の強い六厘舎を取り込むことで、松屋グループは外食業界での競争力をさらに高め、事業ポートフォリオの多角化を進めています。
松屋グループ(松屋フーズホールディングス)は、「牛めしの松屋」を中心に、とんかつ・カレー・寿司・ラーメンなど多彩な外食ブランドを展開する総合外食企業グループです。
🏢 グループの概要
- 持株会社:株式会社松屋フーズホールディングス(東証プライム上場、証券コード9887)
- 本社所在地:東京都武蔵野市中町1丁目14番5号
- 設立:1980年(松屋商事として)
- 売上高:連結で約1,276億円(2024年3月期)
- 代表者:瓦葺利夫(会長)、瓦葺一利(社長)
🍽 主なブランド(外食事業)
松屋グループは「牛めし」だけでなく、幅広い業態を展開しています。
- 松屋:牛めし・定食の基幹ブランド
- 松のや:とんかつ専門店
- マイカリー食堂:カレー専門店
- すし松:寿司業態
- 福松:鮮魚を扱う和食店
- 中華食堂:本格中華をリーズナブルに提供
- ステーキ屋松:ステーキ専門店
- カフェ テラス ヴェルト:カフェ業態
- 生パスタ専門店:パスタ業態
- 海外展開:中国・台湾などで「松屋」を中心に展開
🌐 グループ会社
松屋フーズホールディングスの傘下には、食品・物流・店舗運営などを担う関連会社もあります。
- 株式会社アターブル松屋(レストラン・宴会場運営)
- 株式会社シービーケー(空間演出・広告企画)
- 株式会社スキャンデックス(商業企画)
- 株式会社東栄商会(食品関連事業)
- 株式会社エムジー商品試験センター(品質試験)
- 株式会社松屋友の会(顧客組織)
- 株式会社銀座インズ(商業施設)
- 学校法人松徳学園(東京ファッション専門学校)
🔑 まとめ
松屋グループは、牛めしの松屋を基盤に多角的な外食ブランドを展開する総合外食企業です。近年はラーメン事業を取り込み、国内外でさらなる成長を目指しています。

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