少し前になりますが2025年10月14日、東京・味の素スタジアムで行われた国際親善試合にて、日本代表はサッカー王国ブラジルを相手に3－2の逆転勝利を収めた。過去13戦で一度も勝てなかった相手に対し、14戦目で初勝利を挙げたこの試合は、日本サッカー史における大きな転換点となった。以下では、勝利の要因とメンバー選考の妥当性について記していきたいと思います。
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①メンバー選考の妥当性
今回の試合に向けて、森保監督は前戦のパラグアイ戦から4人のメンバーを変更した。この選択は結果的に的中。
- 前線に南野拓実、久保建英、上田綺世を起用。いずれも得点やチャンスメイクに貢献。
- 中盤には鎌田大地、堂安律、中村敬斗を配置。攻守のバランスを保ちつつ、攻撃の起点となった。
- 守備陣には渡辺剛、谷口彰悟、鈴木淳之介を起用。ブラジルの猛攻を耐え抜いた。
特に南野、中村、上田の3人が得点を挙げたことからも、選考は極めて成功だったと評価できる。
②戦術的修正と選手主導の意識改革
前半、日本はブラジルの圧倒的なボール支配に苦しみ、2失点を喫した。守備ブロックを敷いて耐える展開だったが、後半に入ると状況は大きく変わる。
- 森保一監督の「このゲームは死んでいない」という言葉をきっかけに、選手たちが主体的に戦術修正を提案。
- ラインを押し上げ、前線からのプレスを強化。これによりブラジルのビルドアップを阻害し、主導権を奪い返した。
- 守備陣ではGK鈴木彩艶が終盤の猛攻を防ぎ、勝利に貢献。
このように、選手たちが受け身から能動的に転じたことが、試合の流れを大きく変えた。
③途中出場選手のインパクトと得点力
後半に入ってからの得点シーンは、いずれも選手の個性と連携が光った。
後半7分：南野拓実が相手のミスを逃さず1点目を奪取。 後半17分：伊東純也のクロスから中村敬斗が同点弾。 後半26分：CKから上田綺世がヘディングで逆転弾。
この3得点は、いずれも流れの中で生まれたものであり、個々の技術とチームの連携が融合した結果である。
④歴史的勝利の意味と今後への展望
この勝利は単なる親善試合の結果ではなく、日本サッカーの進化を象徴する出来事である。「ただの親善試合ではなく、歴史を変える試合にしよう」という南野の言葉が現実となった。カタールW杯での経験を活かし、世界と対等に戦える自信を得た。若手とベテランの融合が進み、2026年W杯に向けた布陣が整いつつある。
総括
今回のブラジル戦勝利は、戦術的修正、選手の覚醒、そして的確なメンバー選考が三位一体となった結果である。日本代表は「守る日本」から「攻める日本」へと進化を遂げ、世界の強豪に対しても臆することなく戦えるチームへと成長した。この勝利が一過性のものではなく、今後の国際舞台での飛躍につながることを期待したい。
今に満足することなくこれから先も高みに上れます。日本代表メンバーがヨーロッパCLに出るようなチームで中心となることがワールドカップ優勝を現実になることと思う。そして次世代にも期待をしつつまずはベスト８，運よくベスト４と結果を残して欲しい。